中文倶楽部 中国語の発音をマスターするコツは2通り!


中国語圏では「聞く」「話す」の順番で大切ですが、中国語圏以外では「話す(口から音を出す)」「聞く」という逆の順番になります。これは、何故かというと、中国語圏では聞きたくなくても中国語が耳に入ってくることにより、中国語の正確な発音が「耳にこびりつく」⇒「自然に中国語の発音ができるようになる」からです。


しかし、中国語圏以外では、上記のような「嫌でも中国語が耳に入る」環境にないので、先ず正確な中国語の発音の仕方を覚えなければなりません。ですから「話す(口から音を出す)」⇒「聞く(耳に音が入る)」という順番になります。


とても残念なことですが、日本人の中国語学習者に多く見られるのが、中国語のピンイン(振り仮名に当たる)の発音をカタカナで覚えているまたは、ピンインの発音は覚えているけれど、声調(イントネーションに当たる)を『しっかり覚えていない』ということです。


これが原因で、中国語を話した際に様々な「誤解」や「失笑」を招きます。中国語のイントネーションに関するものを、例を挙げてご説明しましょう。






>> 中国語イントネーション違い その1  買うの?売るの? <<



中国語で「買う」は「mai3(マァ-ィ:低いトーン)」。「売る」は「mai4(マァィ:カラスがカーと鳴くような感じで高いトーンから低いトーンへ一気に下げる)」です。


この中国語独特のトーンを間違えるだけで、八百屋さんへ行ってリンゴを買うつもりが・・・「リンゴを売りたいのですが」という、なんとも間抜けなことを言ってしまうのですね。そして、中国語を話している本人が、これに気が付かないから、非常に困りものです。





>> 中国語イントネーション違い その2 動物園にはいない <<



中国語で「ライオン」は「shi1zi0 シーズ」(シー:高いトーンでのばして発音。ズ:内緒話のトーン)です。でも、いざ中国語を話そうとすると力が入ってしまい「shi4zi0 シーズ」(シー:“売る”と同じで一気に下げる。ズ:内緒話のトーン)と発音してしまうことがあります。


中国語で「シーズ(shi1zi0)はライオン」という意味で、「シーズ(shi4zi0)は柿」のことです。「シー」のトーンを間違えただけで「あっ!柿がいる!!」なんてことになってしまうこともあるんですね。小さな子供ならいざ知らず、大人が言ったら笑われることは容易に想像がつきますよね。






ここまでは中国語の声調(トーン)の間違いについて例を挙げて説明してきました。ここからは中国語のピンインの発音の仕方を間違うと時としてとんでもないことになるという例を挙げてみましょう。


>>中国語ピンイン違い  これ『青椒肉絲(チンジャオロース)』?<<



中国語で『青椒』は「ピーマン」のことで「qing1jiao1(チンジャオ:高いトーン)」と発音します。しかし、日本語の「チン」という発音だと、ネィティブには「jing1jiao1(ジンジャオ)」と聞こえます。そして、この「jing1jiao1(ジンジャオ:高いトーン)」は中国語で「京椒」と書き、「青唐辛子」のことです。


ピーマンと見た目が同じ青唐辛子。「わ〜ぁ♪美味しそう♪♪」と大きな口でパクリ........  その途端、頭のてっぺんを金槌でガーンとされたような衝撃が!! そして今まで経験したことがないくらいの汗が吹き出ます!!






 上記の3つの例のように、中国語の『声調(トーン)の間違い』『ピンイン発音の間違い』は、中国留学経験者の間や中国人からよく聞く本当にあった失敗談・笑い話です。


中国語はほんのちょっとした発音の違いで、例に挙げたようなことに遭遇しますから、日本語を話す際に五十音が発音できないと相手に正確に伝わらないのと同じように、中国語のピンインや声調(トーン)の発音はとても大切です。


しかし、この発音練習は無機質なので多くの方が時間をかけ学習することを好ましく思わない傾向があります。お茶の水大学の相原先生が「ピンイン良ければ半ば良し」、「中国語のすすめ」を執筆された新井一二三さんが「中国語の発音は非常に大切」と言われているように『中国語の要(かなめ)は発音』にあります。


上記からも最初にじっくり時間をかけて発音を学習することが、中国語をマスターする近道ということがお分かりいただけると想います。